No.5 「学びの共同体のベストプラクティス 」

今年の「ケースメソッド教授法」の科目が先週の9月26日土曜日から始まった。約40人の受講生が11月21日まで隔週で5回教室に集合し、ケースメソッ ド授業方法をケースメソッドで学ぶ。この授業を実質的に担当してくれている竹内先生にとって6年度目である。彼の目指す「ケースメソッド教授法」の科目 は、学びの共同体をじょじょに形成し、毎会合2回ある受講生が講師となって討議授業を実技するデモ授業が、本人とってベストな経験となるようにクラスを運 営することである。

ケースメソッドの授業はさまざまな条件により、その出来不出来のふれが大きい。初心者講師であればある程、うまくクラス討議が回らないでよけい肩 に力が入り、受講生がつられて固くなる。そうなるとクラス討議は低空飛行となる。ケースメソッド講師として教壇に立って最初の授業を迎える前に、「ケース メソッド教授法」の授業実技で講師と受講生と一緒になってクラスで活発な討議をする経験を持たせておく。これがこの授業のねらいである。

別の言い方をすると、この授業の初日は重要である。学びの共同体を作っていく初日に学びの共同体の立ち上がりがないと、次回以降に大きな不足物を 持ち越してしまう。今回も昨年同様、上手な第1回目の授業となった。学びの共同体がゼロから形成されつつある状態の中でさえ、学びの共同体が討議授業においていかに大事かを受講生に意識させることができた。

このようなねらいを授業目標の中に持たせる根拠は、日本の教室で討議授業を成り立たせる上で学びの共同体の形成が極めて重要であると分かってきたからである。