No.14 「ケースメソッドの"力"」

KBSでおこなっているケースメソッドの価値を400字で述べるようにと求められ、下の文章を書いたので、ここにも掲載しておく。

ケースメソッドには「個の尊重」と「関係性による創造」を同時達成する力がある。現代は、社会活動、文化活動、経済活動がかつてないほど多様で広域にわたり、変化の激しさも拡大している。個人個人は自分の考えと意思で生きることができるし、生きていかねばならない。自分がどのような人間であるかを知り、自らがそうするように人々もそうすることで、お互いの多様性を尊重せざるを得ない。同時にそこから、社会として、人々の集まりとして、多様なものを持つ個人個人が関係性を持ち、新しい価値を創造していかねばならない。

ケースメソッドという教育方法論は、初めからこれを可能にする力を根本に持っている。ディスカッション、すなわち教室の一人一人が自らの考えを発言し、相互に理解し、対立し、そして新たな理解を人々の集団として作り上げていく。この過程こそ「個の尊重」と「関係性の創造」の同時進行であり、同時形成である。