ケースメソッドは講師(ディスカッション・リーダー)と参加者(メンバー)という構図で考えると、「知的導火線」に書いた強いリーダーシップの悪循環にはまり込む構図を内包している。講師が発言を強く求めれば求める程、受講生は引く。そして静寂が支配する教室として沈み、講師はあせり、なんとかして発言をもとめる言葉を連発する。そして再び静寂。
この構図は、参加者が、強い講師と対立するよりも冬眠を選択した場面である。もちろん対立を選択する場面もあるであろうし、強い講師の求める発言をしてあげることで講師の意に沿う発言だけをする(つまり支配と服従)となる場面もある。
このようなあい路に入ってしまったなら、講師は勇気を出していったん教壇から降りて議論のコントロールを受講生に委ねてみることが重要になる。これをベイトソンは one down と呼んだ。
No.15 「ディスカッションリーダーが"浮く"とき」
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