
ついに来るものが来たか、と昨晩は必死の思いであった。15年程乗っている車で大学から帰宅する途中、赤の警告灯がいくつか点灯し、しばらくするとカーナビが落ちて真っ暗画面、そして速度計などのイルミネーション灯が徐々に消えていき、エンジンが止まりそうになる、ついに室内は全停電状態。ゆるゆるにしか走らない車を何とか歩道寄りに止めた直後、完全にダウン。走行距離16万キロを超えている車もこれでおしまいかと思った。レッカーにたのんで自動車工場へ運んでもらった。今朝、工場から連絡があって、なんと正常にエンジンが始動するとのこと。高齢車らしくもある種類の故障らしい。
この車、アルシオーネSVXという古いスバル車だが、美しくもありおしゃれでもあるデザインが大好きで購入した。当時はそれなりのスポーツカーであったし、ジウジアーロというデザイナーもよく知られていた。
現在の悩みは次に乗りたい車が見当たらないことなのだ。人は自分の外側に自分の好み(自分が美しいと思うもの、もちろん流行を追うこともあるとしても)のものを身にまとう。車もその範疇に入ると思うのだけれど、最近の車はこの意味で(私にとってだが)美しいと思うものがない。安全性やら環境性やらが前面に出て、美しさを競わない。車は自己表現の一つなのだから(私にとっての)美しい車が一つや二つあってもよいと思うけれど、それがない。たくさんお金をかけるなら、もちろん輸入車の中に見つけることはできる。が、全長がありすぎて我が家の駐車場に入らない。一つだけそこそこ気に入るデザインの中型のスポーツカーを輸入車の中に見つけたのだが、それは国産に比べて故障しやすいのでよくよく考えるようにとある人から耳打ちされた。
高齢車らしさの出た故障の原因を突き止めて修理してもらい、後継車がみつかるまで、まだまだあのおしゃれな車に乗りたいと願っている。